和魂漢才鍼灸とは

ようこそ

歴史ある伝統鍼灸を今の時代に合わせた形で習得し臨床で活用していくことを目的とした鍼灸の学術団体です。

 

団体の名称にもなっている”和魂漢才”。

この言葉は、日本の思想史上の言葉の一つで、平安時代に菅原道真が使い始めたといわれています。

 

菅原道真は、現在は京都の北野天満宮にまつられていて、天神様は学問の神様としても有名です。

では、どのような意味で”和魂漢才”という言葉が使われたかというと、平安時代中期には、当時の支配階層であった貴族層が学問の基礎を漢籍の知識、すなわち「からざらえ」に置いたのに対して、実生活における知識あるいは判断・処世術の類いまでを含めた行動・人柄を指して「やまとだましい」と称しました。

そうしたなかで、日本固有の精神「やまとだましい(大和魂)」と中国伝来の学問から「からざらえ(漢才)」という相対する概念を合わせたあり方として「和魂漢才」という言葉は使われていました。

 

これと対応して、現在の鍼灸においては、もとは中国に発生した素問・霊枢・難経・傷寒雑病論などの漢籍を知識の基礎としています。

ですが、それを今の日本において使いこなしている私たちは日本人の魂である「やまとだましい」をもっています。

 

中国の鍼というと太く長い中国鍼などが有名ですが、現在日本においては和鍼といわれる細くて短い鍼で実際に施術している人が多いと思います。

つまり、大本は漢才としての知識をつかっていますが、日本人にあった方法でそれを提供しています。

これも「和魂漢才」の現れの一つです。

 

このようなことの積み重ねの上に、日本人としての心を忘れないようにしながら、中国の知識を使いこなさせてもらうことを目的としているのが和魂漢才鍼灸です。

 

また、これからの時代で活躍できる鍼灸師になるためには、鍼灸治療に関する知識はもちろん大切です。

 

では、それだけでいいかというと、実際に鍼灸師として自分の治療院を持ち経営をスタートしていくと、「やまとだましい」に含まれている、実生活における知識あるいは判断・処世術などが必要になってきます。

 

ここでちょっと「大和魂」の意味をWikipediaで調べてみると、以下のようなことが書かれています。

 

○世事に対し、社会の中で物事を円滑に進めていくための常識や世間的な能力

これは鍼灸師としての処世術が含まれていますね。

せっかく鍼灸師として治療院を開業しても、今の世の中本当に大変なことがいろいろあります。

そうした中で、どのように円滑に鍼灸師としての生業を一生のものとしていくのか。

そうしたところにも和魂漢才鍼灸は目を向けていきます。

 

○特に各種の専門的な学問・教養・技術などを社会の中で実際に役立ててゆくための才能や手腕

ここからは、実社会の中で、どのように鍼灸を広めていくのか、患者さんに来院していただくのか、そうした知識が必要だということが伝わってきます。

専門的な伝統鍼灸の知識や技術をどのように社会的に役立てていくのか。

そうしたことも和魂漢才鍼灸ではお伝えしていきます。

 

○中国などの外国文化や文明を享受する上で、それと対になるべき日本人としての常識的・日本的な対応能力(やまとごごろ)

これは、先述した中国鍼と和鍼の違いなどがイメージしやすいかもしれません。

中国伝来の古典的な鍼灸知識をどのようにして今の日本人の方に合った形で提供していくのか。

また、日本人の心を持ちながらどのような対応をしていくのか。

そうしたことも和魂漢才鍼灸では大切にしています。

 

○知的な論理や倫理ではなく、感情的な情緒や人情によってものごとを把握し、共感する能力・感受性

鍼灸治療は学問ではあります。

ですが、それを活用するのは人間です。

そうした人としての感受性を和魂漢才鍼灸は重要視します。

全員が同じ方向を向く論理的な系統立てた鍼灸治療も大切ですが、それとは別に直観的で個人の感じ方を重要視していくこともとても大切だと思います。

そうした意味で、個としての価値観を重要視し、違いを認めるのも和魂漢才鍼灸の大きな価値観の一つです。

 

○以上の根底となるべき、優れた人物のそなえるべき霊的能力

霊的というと怪しくなりますが、霊という言葉を辞書で調べると、”神聖で清らかなさま”という意味があります。

治療に当たって、雑念なく患者さんに向き合うことはとても大切なことです。

そうした意味で、大和魂を実現するために清い心で臨床に向き合っていくこと。

こうした部分も和魂漢才鍼灸では重要視しています。

 

○日本民族固有のものと考えられていた、勇敢で、潔く、特に主君に対して忠義な気性・精神

私たち鍼灸師は、伝統的な鍼灸を学んでいく中で古典に対して忠実である必要があると考えます。

そして、そうしたものの根底に流れているのは陰陽五行の考え方です。

そうしたものの見方・考え方に忠実に従って、人としての正しい道、道理に合致した生き方をする。

こうした延長線上に、和魂漢才鍼灸が目指す鍼灸師像があります。

 

このように、伝統的・古典的な中国伝来の”漢才”である鍼灸を学んでいきつつ、こうした”大和魂”の考え方をもって、現実社会の中で活躍できる鍼灸師を目指していくのが和魂漢才鍼灸です。

 

これまでの鍼灸業界においては、治療技術の研鑽の優先度が高かったと思います。

 

もちろん、和魂漢才鍼灸においても、治療技術の研鑽は第一の目的でもあります。

ですが、これからの鍼灸業界においては、治療技術を習得していることはもちろんとして、鍼灸師として活躍していくための経営などに関する知識や判断力・処世術なども必要になってきているといえます。

 

そうした中で、大和魂と漢才、治療技術と治療院経営などの相対するものを合わせて習得し、これからの時代に活躍できる鍼灸師を目指していくために、私たちは和魂漢才鍼灸を発足しました。

 

今の時代は、人の7倍速く成長するドッグイヤーや18倍速く成長するラットイヤーといわれるように、世の中の流れが非常に速くなってきています。

 

そうした時代の流れに取り残されないようにしながらも、伝統的・古典的な鍼灸を重要視しつつ、これからの世の中で活躍できる鍼灸師を排出していくのが和魂漢才鍼灸の目的です。

 

和魂と漢才を折衷すること。

これは中庸の世界観ともいえます。

そして、中庸というのは端と端の真ん中ではありません。

もしそうであるのであれば、太極図は半円と半円の合わさったものとなるはずですが、現実的にはそうではありません。

曲玉と曲玉が合致しているのが太極図。

ここで表されているのは、中庸とは決まったものではなく揺らぎがあるものだということです。

 

運動などでもそうですが、静的なバランスと動的なバランスがあります。

止まった状態で片足立ちなどをするのが静的バランス。

では、これが優秀だからといってスポーツで高パフォーマンスを発揮できるかというとそうではありません。

現実的には動いている中でどのようにバランスをとっていくのか?という動的なバランスが重要視されます。

 

これと同じように、定まった系統的な考え方の中でバランスとをとっていくのは生きている鍼灸とはいえません。

さまざまな移り動いていく現在の社会の中で、どのように自分の表現したい鍼灸を実現していくのか。

そうした動的なバランスをとっていくことが中庸であるといえます。

 

中国の知識と日本の心の合致。

治療技術と治療院経営の合致。

 

さまざまな相対しているといわれている価値観を合わせいき、そのなかで今の世の中に受け入れられる鍼灸を目指していくのが和魂漢才鍼灸です。

 

あなたがもし、中国からスタートした歴史ある伝統的・古典的な鍼灸をしっかりと活用しながらも、これからの社会の中で活躍していける鍼灸師になっていきたいと思われるのであれば、ぜひ和魂漢才鍼灸で学んでみてください。

きっとあなたの探しているものが見つかることと思います。

 


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