発熱、咳、鼻水などの風邪症状も治療できる鍼灸師になろう!中級コースセミナーレポート
寒い日が続くこの時期は、
発熱、咳、鼻水などの風邪症状に悩まれる方が多くなりますね。
熱が出てしまうと、治療院に来られない、予約をキャンセルされる患者さんも多いのですが、本来ならそういったツラい時にこそ、鍼灸治療を受けていただきたものですね。
そして、そういったことを治療できるようになると”鍼灸師としての強み”になります!
今回のセミナーでは、
そういった風邪症状に対しても自信をもって治療に挑めるようになる方法をお伝えしました。
こんにちは。
和魂漢才鍼灸の濱田です。
先月1月21日の日曜日に「和魂漢才鍼灸セミナー中級コース」を開催しました。
今月のメインテーマは…
というか今年度の中級コースのメインテーマが【六経】になります。
六経?
うーん…専門学校の時に習ったかな…?というかたもいらっしゃるかもしれませんね。
僕自身も学生の時はその重要を感じず、あまり勉強をしてこなかったのですが、六経を学ぶと鍼灸治療の効果が飛躍的に上がり、また自信を持って対応できる患者さんがとても増えました。
ですので、今回の中級コースでは、
内藤希哲先生の著書『医経解惑論』と『傷寒論類編』を基にして、六経のそれぞれの特徴と治療方法、実際の臨床例をご紹介しながら学んでいます。
(セミナー風景)
六経とは、
太陽病・陽明病・少陽病・太陰病・少陰病・厥陰病と六つの病の分類をいいます。
その六経の分類を僕的にざっくりと申しますと、
病(不調)の深さ(表(表面)か裏(内側))を診るもの
と考えています。
太陽病とは身体の一番表面の病(不調)
そこから陽明病、少陽病、太陰病、少陰病、厥陰病と病(不調)が深くなっていきます。
身体の表面の不調なのか?
身体の内側の不調なのか?
ヒトの身体は断層構造のため、どこの不調なのかを正確にみつけることかとても重要になります。
(身体はミルフィールのように断層構造です)
西洋医学的な観点で申しますと、
膝が痛い患者さんがいても…
■膝周りの筋肉の問題なのか?(身体の表面)
■膝の関節自体の問題なのか?(身体の内側)
これら身体の深さによって当然ながらその治療方法は異なりますね。
それと同じく、
東洋医学における風邪症状も、”身体の深さ”を意識して治療することがとても大切です。
そして、病(不調)の深さによって、それぞれ出てくる症状も異なります。
その一番特徴的なのが、発熱の仕方があります。
太陽病は、悪寒発熱
ブルブルと寒気がしながら発熱する。
陽明病は悪熱(身熱)
フーフーと熱がる、熱いのを嫌がる。
少陽病は寒熱往来
寒気と熱さが交互に起こってきます。
こういった“発熱の仕方”にも違いがあるため、治療方法も当然、異なります。
また、
初めは段階では身体の表面の不調であっても、きちんと治療せずに放っておく、もしくはそのかた自身の身体の元気がないと、どんどん病が奥深く入り込んでしまい、所謂慢性化してしまいます。
そういった症状を治療する、慢性化することを予防するためにも、六経を学ぶことはとても必須になると僕自身は考えています。
そして、
それらの六経の考え方を応用することで、
頭痛や肩こり、ぎっくり腰などの“痛み治療”にも活用することが出来ます。
その診察方法と治療方法を実際の患者さんの症例を基にお伝えさせていただきました!
そして、最後に六経の診察方法を意識しながら、実際に治療する実技を行いました。
ここで、受講いただいた参加者の方からいただいた感想をご紹介いたします。
◆訪問鍼灸勤務Sさん
六経の太陽病、陽明病、少陽病の特徴と治療法の考え方をしっかりと理解出来たら、普段の臨床に役立つと思いました。
しっかりと理解して、現場で使ってみます。
◆鍼灸整骨院院長Tさん
(六経を意識して)治療の配穴の順番を変えると治療効果が変わることが、とても印象に残りました。
しっかりと復習して身につけていきます!
◆鍼灸院マッサージ院開業Aさん
六経の考えを元にした漢方薬の処方を配穴に置き換えるのが面白かったです。
治療が深くなりそうなので、調べてみます!
以上のようなありがたいお声をいただきました(^_^)
今回1月で和魂漢才鍼灸セミナー中級コースは10回目。
セミナー開始時は、
「東洋医学なんて、全くわかりません~」と苦手意識がある方がほとんどでしたが、少しずつ学ぶことで、「面白くなった」「楽しそうなので調べてみます」という声が出てくるようになりました(^^)
好きこそものの上手なれ!
東洋医学が腑に落ちて、面白くなってくると、毎日の仕事である治療も楽しくなり、治療効果も高まりますね!
しっかりと引き続き、楽しく学んでいきましょう(^^)
ここでお知らせです。
和魂漢才鍼灸セミナーでは2018年4月より新しいコースが始まります。
今後、鍼灸師が治療できるようになることが求められる内科疾患や難病などにも、自信をもって施術できるようになる方法を学んでいきます!
また、学んだ治療技術をどのように活用すれば、”鍼灸師として食べていけるのか?”までお伝えしていきます。
“東洋医学に苦手意識があるかた”にこそ!学んで頂きたい内容ですので、興味を持たれた方は、コチラをご覧ください。
東洋医学が嫌い・苦手でも“内科疾患”や“難病”などを自信をもって治療できるようになる簡単施術法と鍼灸師を生業にするための技術の活用法を学ぼう!
濱田貴之
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