和魂漢才鍼灸ビギナーコースセミナーレポート12月
こんにちは!
和魂漢才鍼灸の濵田です。
今月12月18日の日曜日に和魂漢才鍼灸セミナービギナーコースを開催しました。
今月のテーマは当会の脉診の主軸である【気口九道脉診】の応用編
主な内容はこちら
・前回の復習とQ&A
・気口九道脉診応用「奇経八脉」の脈診法
・奇経とは?
・脉診で奇経をみる方法
・奇経も含めた気口九道脉診で診察して刺鍼
まずは前回の気口九道脉診セミナーのQ&Aを行いました。
□セミナー中に疑問に感じていたが聞けていなかったこと。
□セミナーをうけた後、実際の現場で脉診を使ってみて疑問に思ったこと。
などを今回は、セミナー生で3人グループになって、それぞれが感じた疑問点をシェアしていただきました。
Q&Aの時間を設けることで、セミナー中に習ったことの疑問点を探す、考える習慣がつきます。
疑問点を探す、考える習慣を持つことはセミナーで習った内容をより深く理解するためにとても大切です。
また、
それぞれが感じた疑問点をシェアすることで、自分自身が感じていなかった新たな疑問点にも気づくことが出来ます。
最近のセミナーでは、
僕自身も「おっ」と思うような鋭い質問が出てくるようになってきています。
セミナーの初めの頃は、
「なにか質問はありませんか?」
と聞いても、どうしても
「何を聞いたら良いのかわからない…」
という状態なのですが、学びが深まってくると、色々と疑問が出てきます。
セミナー生のみなさんの学びが深まってきたことを感じられることがとても嬉しいですね。
今回もQ&Aの中で、とても興味深い質問がありましたので、いくつかご紹介します。
・刺鍼をして、なぜ脉が変わるのか?
・脉をみて治療する場合の“治療のゴール”はいったいどこ?
・気口九道脉診で刺鍼する場合は、補瀉を考えるのか?
・どこまでが平脉なのか?その基準は?
・気口九道脉診で治療する場合の“鍼を打つ順番”はあるのか?
これらの質問に、しっかりと時間をとってお答えしました。
みなさんからドンドンと鋭い質問がでてくることは、講師として本当に嬉しいですね(^^
Q&Aのあとは、
いよいよ今回のテーマである奇経について!
まずは漢字の意味「奇」と「正」についてご紹介しました。
東洋医学を学ぶ上で、【漢字の意味】はとても重要になってきます。
名付けた先人がどんな意味を込めて、名前をつけたのか?
言葉の本当の意味を理解してイメージするためにはとても重要ですね。
正と奇の漢字の意味
奇経と正経(十二経)の役割を理解するためにとても大切です。
そして、
正と奇の意味合いをイメージ出来た後は、奇経の役割について、難経二十七難・二十八難・二十九難を学んでいきました。
みなさん少しずつ古典を読むことにも慣れてきていますね!(^^)
そして、
次に気口九道脉診の「奇経八脉」の脈診法をご紹介しました。
まずは、
しっかりと脉診の配当を覚えること!
次に、覚えたことを意識して使ってみること!
これをコツコツ積み重ねていくことが脉診の上達にはとても大切です。
配当を頭に入れたところで、正経と奇経の両方を意識して、気口九道脉診を行い、ペアで脉をみる練習を行いました。
そして、実際に脉診をしてから刺鍼をする実技を行いました。
(和気藹々とした雰囲気で実技を行っています…笑)
最後にセミナー生の感想をご紹介します。
・臨床家T先生
(実技で鍼を受けて)脉が整うことで、自分自身の身体が楽になることが体感できました。
みんなで疑問などの意見を出し合うことで、改めてみるポイントが確認できてよかったです。
・鍼灸学生Iさん
気口九道脉診で奇経がみれることが印象的でした。
また、奇経の役割と経の存在意義を病症より先に説明してもらったのは初めてで、目から鱗でした。
・臨床家S先生
脉診のスピードが以前より上がっていると感じた。
脈診をして脉の変化を診て治療することで、配穴が合っていたかの判断になるので、これから続けていこうと思います。
アンケートにも「手応えを得られた!!」
というご意見が増えてきているのが、とても嬉しいですね。
どうしても「脉診は難しいもの」という先入観があって、なかなか取り組み始めることに抵抗がある場合があるのですが、少しずつ、自分のわかる範囲で学んでいくことで、いつの間にか、わかるようになってくるものだと思います。
今回、セミナー生のみなさんに宿題として「年末年始のお休みの間、自分の脉を診まくっておいて!」ということをだしました。
まずは自分の脉をコツコツ見続けることが、脉診の感覚を磨いていく第一歩にもなります。
ぜひ、年末年始の暴飲暴食が増えるこの時期に、自分の色々な脉をたくさん診て、さらに脉診の感覚を磨いていきたいですね(^^)/
次回は1月の15日(日)13時から!
テーマは【脉診と腹診を組み合わせ】
さらに深く治療が出来るようになるために、二つの診察方法を組み合わせて、診察情報を整理して磨き上げていきます。
しっかりと【腹診】と【脉診】を頭に入れて、二つに診察方法を組み合わせるようになりましょう!!
濵田貴之でした。
それでは、
みなさん、良いお年をお過ごしくださいね(^^)/