補法と瀉法
2013-03-25
補瀉について
勉強会などで受講生の話を聞いて、実技などを見ていると
『補法が大切』
『まずは補法』
『補あっての東洋医学…』(これは言い過ぎか?)
といった風潮?を強く感じます。
確かに、先補後瀉の言葉があるように
先ず補し、その後に瀉する
確かに、この原則は大切です。
しかし、私は瀉法を重視しています。
なぜなら邪を追い出さないと根本的な問題解決にならないからです。
先ほど、登場した言葉『先補後瀉』ですが・・・
たいていの鍼灸師ならこの言葉を知っています。
しかし・・・
先補後瀉には表と裏の2つの解釈があると考えています。
ひとつは、額面通りに、先ず補ってリスクを減らすこと・誤治を避けること。
(診断が間違っていたら、先補しても悪化するのだけれど…)
まだ経験が浅い鍼灸師がとるべき手ですね。
もうひとつは、瀉の効果的に効かせるために補を行うこと。
野球の『打たせて捕る』ならぬ、『浮かせて取る』です。
先ほども書きましたが、瀉法を重要視している理由ですが・・・
そもそも、補法が主となる治療では、その時点で負け戦。
その場しのぎな治療です。
“東洋医学が得意とする根本治療”からかけ離れたものになるでしょう。
本当に根っこから改善するには瀉が必要不可欠なのです。
しかし、瀉法をバンバン行うには見極めが大事です。
ここは、脈が診ることが条件となります。
治術に補瀉という戦略を明確な形で取りこんだ『傷寒雑病論』。
現代に伝えられる『傷寒雑病論』では、章ごとに『●●病脈証并治』とあります。
まず“脈ありき”だということが窺い知れる章名でもありますね。
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