霊芝(れいし)は万能薬なの?

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霊芝(れいし)は万能薬なの?

2013-01-29

皆さん、こんにちは!
和魂漢才鍼灸の足立繁久です。

今日は霊芝(れいし)というキノコについてブログを書きます。

霊芝といえば、万能薬ような存在として知られています。

「免疫作用を高める」とか「難病に効果あり!」とか…

オクスリ大好きな日本人ゴコロをくすぐる宣伝で
紹介されるている生薬のひとつが霊芝。

鍼灸師とはいえ、霊芝とはまったく無関係でいられるとは言いきれません。

「先生、霊芝を飲んでみようと思うんですけど
体に良さそうなので、試してみていいですか?」

臨床現場で患者さんからこんな質問をいただくこと
大いにありえますよね。

ということで!

いい加減な返事をする前に…
霊芝について生薬学的に調べて見ましょう!!

生薬学といえば、まずは『本草綱目』(明代 李時珍箸)

『本草綱目』霊芝は“芝”という名で紹介されており、
青、赤、黄、白、黒、紫の六芝あるとされています。

(以下、本草綱目の文を一部引用です)

『神農本草経』に云う
「山川雲南四時五行陰陽昼夜の精、以って五色の神芝を生ず。
聖王の休祥と為り、芝草は常に六月を以て生ず。
春は青、夏は紫、秋は白、冬は黒」

葛洪の『抱朴子』に云う
「芝には石芝、木芝、肉芝、菌芝。凡そ数百種あり。
石芝は石の象りにて、海禹石山島嶼の涯に生ず。
肉芝の状、肉の如し、大石に附く。頭尾俱に有りすなわち生物なり。
赤い者は珊瑚の如く、
白き者は截肪の如く、
黒き者は澤漆の如く、
青き者は翠羽の如く、
黄色き者は紫金の如し。
皆な光明の洞徹すること堅き氷の如きなり。
大なる者、大きさ十余斤。小さき者、三、四斤。・・・(略)・・・」
≪赤い霊芝・赤芝・丹芝と呼ばれるタイプか?≫
≪白い霊芝、白芝・玉芝・素芝と呼ばれるタイプ???≫

他にも木芝には、
菌芝、木威喜芝、飛節芝、木渠芝、黄柏芝、建木芝、参成芝、樊桃芝、千歳芝といった具合で
細かな分類があるようです。

また、草芝には
独揺芝、牛角芝、龍仙芝、紫珠芝、白符芝、朱草芝、五徳芝といった分類。

石芝には
玉暗芝、七孔九光芝、石蜜芝、桂芝、石脳芝といった分類。

千歳燕、千歳蝙蝠、千歳亀、万歳蟾蜍、山中見小人
これらは皆肉芝の類。

・・・と、細かな分類を挙げていくとキリがないので
ひとまずこのへんで・・・(^^;)

さて『本草綱目』において、芝(霊芝)は分類・薬効ともに五行に基づいているようです。

青、赤、黄、白、黒、紫の六芝あるとされていて、
それぞれの色に応じてネーミングが異なります。

青芝(別名 龍芝)
赤芝(別名 丹芝)
黄芝(別名 金芝)
白芝(別名 玉芝または素芝)
黒芝(別名 玄芝)
紫芝(別名 木芝)

これら六芝の効能を見てみましょう

■青芝
【気味】酸 平 無毒

【主治】
明目、肝気を補し、精魂を安んじ、仁恕(を助ける)
久しく食せば、身を軽くし、老いず、
年(寿命)を延ばし、神仙(となる)。

■赤芝
【気味】苦 平 無毒

【主治】
胸中結(を治す)、心気を益し、中を補する。
智慧を増し、忘れず(健忘・痴呆を防ぐ)
久しく食せば、身を軽くして、老いず。年(寿命)を延ばし、神仙(となる)。(軽身不老、延年神仙)

■黄芝
【気味】 甘 平 無毒

【主治】
心腹五邪(を治す)脾気を益し、神を安んずる。忠信和楽す。
久しく食せば軽身不老、延年神仙。

■白芝
【気味】 辛 平 無毒

【主治】
咳逆上気(を治す)肺気を益し、口鼻を通利す。
志意を強くし、勇悍にし、魄を安んずる。
久しく食せば、軽身不老、延年神仙

■黒芝
【気味】 鹹 平 無毒

【主治】
癃(を治し)、水道を利す。腎気を益し、九竅を通じ、聡察となる。
久しく食せば、軽身不老、延年神仙

■紫芝
【気味】 甘 温 無毒

【主治】
耳聾(治し)、関節を利す。神を保ち、精気を益す。
筋骨を堅め、顔色を好くする。
久しく服せば、軽身不老、延年。
虚労を治し、痔を治す。

ということで、難病(たとえば、癌など)の治癒効果というよりも
五臓の精氣を益す効能が秀でている生薬と理解する方がよさそうです。

岡本一抱子先生の著書『和語本草綱目』では、もっとシンプル。

青芝は肝を補い、
赤芝は心を益し、
黄芝は脾を益し、
白芝は肺を益し、
黒芝は腎を益す。
これ靈物、得がたき者なり。

完全に五行に基づいていますし、
あくまでも“藏氣を益す珍しい生薬”として徹底しています。

ちなみに・・・
『和漢三才図会』では、『本草綱目』からの情報が多いようです。

青赤黄白黒紫の六芝を以て、名を標する。
云く、山川雲南四時五行陰陽昼夜の精、
以って五色の神芝を生ず。
聖王の休祥と為り、常に六月を以て生ず。
春は青、夏は紫、秋は白、冬は黒
その味、各々其の色に随う。
青は酸、黄は甘の類なり。

凡そ石芝、木芝、肉芝、菌芝、数百種あり。

石芝、石の象りにて海隅石山島嶼の涯に生ず。

肉芝、 肉の如く大石に附く。頭尾俱に有りすなわち生物なり。
珊瑚の如くして赤く、截肪の如く白く、澤漆の如く黒く、翠羽の如く青く、紫金の如く黄、

皆な光明の洞徹すること堅き氷の如きなり。
大なる者、大きさ十余斤。小さき者、三、四斤。
(略)
時珍、嘗て疑う、芝はすなわち腐朽の餘氣より生じる所。
正に人の瘤贅を生じるが如し。
而るに、古今みな以って瑞草と為する。
又云うは、服食して仙となるべしと。
誠に迂謬(あやまり)為り。
(略)
△按するに霊芝に数品有りて而して
石芝、肉芝の類は甚だ希有の奇品なり。
たいてい多くこれ有る者は形、松茸に似て、大きくて、堅実、
その裏は白く滑らかにして、柄あり。或いは柄無し。
処処大木の根株の間にこれ有り。
俗に呼びて“猿の腰掛け”と曰う。

ちなみに、サルノコシカケという名がここで登場しますが
いろいろと現代キノコ事情?を見てみたのですが、
現代では、霊芝として使用されているのはサルノコシカケ類ではなく、
マンネンタケの方のようでした。

また、面白い情報として記憶に残っているのが、
キノコの色の変化です

どうやら、霊芝に五色あるのではなく
芝の成長に従って、色が変化していくとのことです。

色の順番も実に興味深いです。

【白 → 黄 → 赤 → 青 → 黒】

といった順番で、成長に応じて芝の色が変化するのだとか…。
実に興味深いですね(^^)

実際にマンネンタケの色の変化を写真でまとめてみました。
『マンネンタケ観察日記・前篇』

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