瘧病のついて・その2

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瘧病のついて・その2

2013-07-18

皆さん、こんにちは!
和魂漢才鍼灸の足立繁久です(^^)

前回のブログに続いて、瘧病についてがテーマです。
こないだ紹介した四氣調神第論第二より、
さらに瘧病について詳しいのが『素問』瘧論第三十五です。

瘧論・・・名前のまんま“瘧病”について説いている章です。
【写真は『素問』ではありません(ゴメンナサイ)
『鍼灸甲乙経』陰陽相移發三瘧第五 皇甫謐(晋)箸
この版は経絡治療會・岡部素道先生発行のものです】

前回の瘧記事でも書きましたが
『瘧なんて、自分の臨床に関係ないから興味ない…』なんて思わずに
まずは一度読んでみましょう(^^)

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黄帝問うて曰く、

夫れ痎瘧は、皆な風に於いて生ず。

其の蓄、作に時に有るのは何ぞや?

※蓄・・・瘧病の発作を起こしていない状態
※作・・・瘧病の発作を起こしている状態

岐伯対えて曰く、

瘧の始発するや、先ず毫毛に於いて起こる。

伸欠して乃ち作す。

寒慄鼓頷、腰脊倶に痛む。
※寒慄・・・悪寒と戦慄(体がガタガタ震えること)
※鼓頷・・・頷(あご)をガクガクさせること。

寒去りて則ち内外皆な熱す、

頭が痛むこと破れるが如し。

渇して冷飲を欲す。

帝曰く、何の氣が使わしむるか?

その道を聞かんと願う。

岐伯曰く、

陰陽上下交わり争い、

虚實更々も作し、陰陽相い移る也。

陽が陰に并するとき則ち陰實して陽虚す。

陽明が虚すれば則ち寒慄して鼓頷するなり。

巨陽が虚すれば則ち腰背頭項が痛む

三陽倶に虚すれば則ち陰氣勝つ。

陰氣が勝てば則ち骨寒えて痛む。

寒、内に生ず、故に中外皆な寒える。

陽盛んなれば則ち外熱す。

陰虚すれば則ち内熱す。

外内皆な熱すれば則ち喘而して渇す。

故に冷飲を欲するなり。

此れ皆な、夏の暑に傷れ、熱氣盛んとなり、

皮膚の内、腸胃の外に臓(かく)れるに得る。

此れ榮氣の舍る所なり。

此れ人をして汗し空疎せしめ、腠理を開かしめ、

因りて、秋の氣を得て、汗出して風に遇い、乃ち之を得、

以て浴し水氣が皮膚の内に舍り、衛氣と并び居る。

衛氣は、昼日に陽を行き、夜に陰を行く。

此の氣、陽を得て而して外に出、陰を得て而して内に薄る。

内外相い薄る。

これを以て日に作す。

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夏季に蓄積させてしまった熱気、つまりは夏の氣・暑氣。

これが身体に伏してしまうことが事の発端です。

さらに周期的に循行している衛氣の働きで
陰陽・外内に伏邪は揺れ動きます。

陽のエリアに押し出されて、発熱・陽証を呈します。

陰のエリアに引き込まれると、悪寒・陰証を呈します。

ここまでは人の氣の動きによる瘧病の基本病理ですが

人の氣の動きに加えて、天の氣の影響も発病条件には必要です。

そして、天の氣という外部要素には2種類あります。

ひとつは昼夜という大きな陰陽の要素。

もうひとつは“秋”という四時・五行の要素。

秋の氣は収斂・粛殺の性質を持ちます。

春や夏の外向的・開放的な気の動き・ベクトルと異なり

秋・冬は内向的な動き・ベクトルになります。

皮膚の下に伏した邪気を発散・外に泄らすには
夏に比べて不適な季節と言えます。

故に余計に伏邪を減らし、自然治癒させることが難しくなり
その結果、発病する・・・というパターンも考えられます。

ということで、まだもう少し瘧シリーズを続けます(^^)



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