金の中の金 経渠穴 【和魂漢才鍼灸メルマガvol.16】

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金の中の金 経渠穴 【和魂漢才鍼灸メルマガvol.16】

2013-10-24

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◇◇ 和魂漢才鍼灸 鍼灸治療のツボ ◇◇
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2013.07.18

皆さん、こんにちは!
和魂漢才鍼灸の足立繁久です。

さて、今回の一穴は【経渠穴】です。

経渠といえば肺経の金穴ですね。

『十四経発揮和語鈔』より手太陰肺経の図。

前回の列缺のメルマガは金の性質に触れましたが
今回の経渠も金の性質を抜きにして語れない穴ですね。

金経の金穴なので『オトコの中のオトコ…』みたいな感じでしょうか?

いや、木ではなく金なので、
女性の中の女性といったところでしょうか(笑)

では、その経渠の主治病症をみてみましょう!

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■ 十四経脈気所発篇 手太陰肺経穴歌
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経渠(鍼二分、禁灸)
ガイ瘧、胸背拘急、喉痺、ガイ逆上氣、
数欠、喘息、心痛嘔吐を治す。
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■チョット症状解説

⇒ガイ瘧(がいぎゃく)
※ガイとは“やまいだれ”に“玄”の字。

これは瘧病の一種です。

瘧病の症状は悪寒と発熱が交互に発する症状です。
瘧病に関してはコチラのブログに詳しく紹介しています。
⇒http://wakonkansai-shinkyuu.com/?p=1863

さて、『素問』では瘧病は夏の季節に不摂生をした結果、
体内に邪気が潜伏してしまいます。

さらに潜伏した邪が秋の気候の影響を受けて
瘧を発症してしまうのです。

瘧を発病させるには2つの要素が必要なのですが、
経渠でその要素を解除するのが目的ではないかと考えられます。
⇒胸背が拘急する
胸背の上焦のエリアの筋肉の拘急ですが
拘急とは“筋肉のこわばり”“筋肉のひきつれ”…といった症状です。
なのでこの場合、基本的に木の働きが強すぎる症状ともみれます。
⇒喉痺(こうひ)
喉の氣機が塞がり、痛みを起こす症状です。
気の渋滞が関与している症状ですね。

 

⇒ガイ逆して上氣
肺・呼吸の流れが逆流すると、咳が止まらず
気が上部に上りっぱなしになります。

ずーっと咳き込みっぱなしになると、顔が真っ赤になりますね。
これも気が上に上がっている証拠です。
⇒数(しばしば)欠(けつ)する…とは、
頻繁に欠(あくび)することです。

欠=あくびの病理は、コチラのブログに詳しいです。

簡単に言いきってしまうと、
上下の気の交流が停滞しかかっている…
と、そんな問題を解除するために、身体が頻繁にあくびをするのですね。
この上下の交流を推進させるために“金”は重要な役割を担っています。
⇒喘息・ぜんそく

咳逆上氣の項目に類似するので、ここでは省略します。
⇒心痛
肺の経穴の病症で“心の病症”が出てくることに、
意外に感じるかもしれません。
しかし、肺はそもそも、心と同じ膈上に在り、
【相傅の官】と呼ばれる存在です。

そんな肺が病んでしまうと、君主たる心も調子はガタ落ち…。
心の病症が現れても何らおかしくありません。

と、以上のように一見したところ、
直接的には肺と直接は関係がなさそうな症状にも
経渠穴は治療に使われます。

『ツボ(経穴)って、不思議!!』

・・・というのではなく、症状の多様に分かれても
根本的な原因は共通した特性があります。

その原因に肺金の作用がジャストの場合に
経渠穴を選択していると考えられるのです。

最後の嘔吐も同様にみていくことができます。

肺の逆上を“本=病因”とするタイプの嘔吐に経渠を用います。

一般的には、胃の問題を原因とする嘔吐がイメージしやすいですが
肺の問題を原因とする嘔吐もあるのです。

わかりやすいのが、激しく咳込んだ末に起こる嘔吐。

お子さんがよく起こしますね。

わんわん泣いて泣いて、咳き込んで(×2)
その結果、嘔吐・・・。
この場合も、胃の上逆は標であり、
肺氣が上に逆してしまっているのが本体です。

肺の粛降作用を強める必要がありますね。

【あとがき】

今回は病症メインで経渠の性質・肺金の性質についてクローズアップしました。
病症をひとつづつ追っていくだけでも、病因・病理の勉強になりますね。

主な参考資料『十四経和語鈔』
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編集:足立繁久(和魂漢才鍼灸 講師)
発行:和魂漢才鍼灸

【列缺穴】←前号 ・ →次号【太淵穴】

編集:足立繁久(和魂漢才鍼灸 講師)
発行:和魂漢才鍼灸

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