和魂漢才鍼灸メルマガ vol.3 【経脈+絡脈=経絡】
2012-05-12
皆さん、こんにちは!
和魂漢才鍼灸の足立繁久です。
前回のメルマガでは『十四経発揮』の手足陰陽流注篇から、経脈について紹介しました。
今回は経脈と対(つい)になる存在。絡脈について紹介しますね。
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■ 『十四経発揮』手足陰陽流注篇(一部抜粋&意訳)
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絡脈とは伝え注ぎ、周流(しゅうりゅう)して止まらないもの。
絡脈は本経(経絡)の傍支(横に分かれる支流)であり、経脈から別れ出て、十二経を連絡するものです。
本経の脈は絡脈によって他経と交わり、他の経の交わりもこの絡脈による。
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今日の『十四経発揮』の引用はここまで(^^)
■気血は経脈を流れ、その流れは人が生きている間は止まることはありません。
これは前回の内容(^^)
そして、絶え間ない気血の流れは経脈だけでなく“絡脈の存在”によるものが大きいのです。
古典上では、経絡や奇経を河川に置き換えています。
これを今の現代日本風に置き換えるならば、経脈は国道や高速道路。
絡脈は県道、府道や裏道…と言ったところでしょうか。
■河川や道路はどのような機能を持っているか?というと…『物流』です。
日常生活では、道路は私たち人間の便利な交通手段として使われていますが、
国や地域をひとつの生きものとして見立てると、物流があってこその地域の活性であり、人の生活が成り立つのです。
そして、物流は道路などのインフラがあってこそ、流通するのです。
大きな幹線道路も必要ですが、その先々まで届けるには県道や府道も必要不可欠。
もし大きな道路が渋滞してしまったら、裏道や抜け道も必要となります。
■このように国や地域を人体に見立ててみると分かるように、経と絡には相互に繋がりあって機能しているのですね。
ひとの体(人間に関わらず生き物や命)には、このようないろいろな仕組みがあるのです。
だからこそ、生命として存続することができるのですね。
これぞ“如環無端”です。
今日は経と絡について『十四経発揮』からの紹介でした。
【 あとがき 】
『霊枢』や『難経』では十二経と十五絡を足して二十七気と呼びます。
十二経脈に対して、それぞれ十二の絡脈があります。
でも“なぜ12ではなく15も絡脈があるのか?”
“あとの3つの絡脈は何者なのか?”
こんな疑問を調べてみることで、経絡に対する理解が深まりますよ(^^)
参考資料『十四経和語鈔』
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編集:足立繁久(和魂漢才鍼灸 講師)
発行:和魂漢才鍼灸
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