和魂漢才鍼灸メルマガ vol.7 【肺経の所生病】

ようこそ

和魂漢才鍼灸メルマガ vol.7 【肺経の所生病】

2012-07-23

皆さん、こんにちは!
和魂漢才鍼灸の足立繁久です。

前々回より手太陰肺経シリーズに突入しています(^^)
今回の内容は所生病(しょせいびょう)の話。

肺経が生じる所=肺の臓が原因で起こる病にはどのような病状があるのか?
チェックしてみましょう!

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■ 十四経脈気所発篇 手太陰肺経穴歌
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是(こ)れ、肺を主として生じる所の病は、
咳嗽(がいそう)、上気(じょうき)、喘喝(ぜんかつ)、煩心(はんしん)、胸満(きょうまん)
臑(じゅ)臂(ひ)の内前廉痛、掌中熱

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■今回も漢字に負けずに読み進めてみましょう!!(^^)/

1『咳嗽(がいそう)』とは、咳。
肺系の気の流れがスムーズにいかないと咳します。

2『上気(じょうき)』
上気とは、気が上りること。肺は気を主り、粛降作用を持ちます。
この粛降作用に異常をきたすと、気が突き上げる症状(咳や喘息もその一部)が現われます。

3『喘喝(ぜんかつ)』
喘は“あえぐ”“短い息づかい”をするの意味。喘息の“喘”ですね。
喘喝とは、息づかいも声も荒くなるという状態です。

4『煩心(はんしん)』
心(胸)が煩(わずら)わしく、胸が満ちる症状です。

5『胸満(きょうまん)』
これも胸満感により、息苦しく感じます。
肺経は胸中に分布するので、分布エリアである胸に渋滞感(=胸満)が起こります。

6、『臑(じゅ)臂(ひ)の内前廉が痛む。』
臑臂(上肢)の内前側…つまり肺経の流注です。
肺経の流れるエリアに痛みを生じます。

7、掌中熱…手のひらに熱感を感じます。
この場合、肺(金)を早急に整え、正常な五行の循環に戻す必要あり!な状態ですね。

いかがでしたか(^^)
今回の肺の所生病、意外と長くなったので前半部までの紹介としました。
次回、肺の所生病の後半部の配信となります。

【 あとがき 】
6月の第3日曜日は私、足立が担当するセミナーがあります。

6月のテーマは鍼の補瀉についてです。
鍼する以上、補瀉について明確なイメージを持つことは本当に大事。

漠然と『正氣を補い、邪気を瀉す』ではなく、より明確な意識を持って鍼をしていけるように学びを深めていきます!

主な参考資料『十四経和語鈔』
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前号【肺の是動病】← ・ →前号【肺の所生病その2】

編集:足立繁久(和魂漢才鍼灸 講師)
発行:和魂漢才鍼灸

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関西・中部・中国地方からも参加メンバーあり。
距離を問わず、鍼灸の追窮に燃える同志を募集中です!



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