楡莢と毛脈

ようこそ

楡莢と毛脈

2013-02-15

こんにちは!
和魂漢才鍼灸の足立繁久です。

先月の初め、近くの神社で“楡(にれ)の実”を見つけて持ち帰っていたので
楡に関するブログを書きますね。

楡の実といえば・・・思い浮かべるのが

毛脈(もうみゃく)です。

 

 

――――――――――
『素問』平人気象論第十八

平肺の脈の来たるや、厭厭聶聶として楡莢の落ちる如しを
肺の平と曰う、秋は胃の氣を以って本と為す。

――――――――――

この『素問』の一節が頭に浮かぶのですが…

こうして、楡の莢を実際に手に取ると、
ただ古典の文字を読んで覚えるのではなく、
譬えに挙げられた事物を探し、
実際に手に触れて見ることは大事だなー…と感じたのですね。

そうすると、『素問』の一節にも様々な疑問が浮かび上がってきます。

楡の莢である理由はなぜか?

他の植物の莢じゃないとダメだったのか?

(※難経十五難では“楡葉を循る如し”と変わっていますが
ここでは、敢えて楡の莢に話を絞って書きます。)

この疑問に対して、明快な答えを示してくれているのが張陰庵先生です。

――――――――――
『黄帝内経馬張合註』に曰く
張註)
楡莢の如くなる者、軽薄にして中は虚ならず。
蓋し、肺脈は収降を主ると雖も、軽虚の象にして脾土に資生する。
是れ楡莢の軽にして中は虚ならざるの如く有るを以てなり。
――――――――――

楡の莢は、ホントに薄くて軽いです。
しかし、その中央部はホンの少し盛り上がっていて
その中には種子があるんです。

私も採集した楡莢を解剖?してみると、
タネらしきものがありました。それがこの写真です↓↓↓
(実際には種子がある楡莢、種子がない楡莢がありましたが)

この薄くて軽い、それでいて中は少し詰まっていて中空ではない…

この様が毛脈の性質を表わしているのですね。

だから『素問』曰く“楡莢”なのだと。

他の植物の莢(たとえば、豆類とか)では、この状を表わすことはできないと思います。

毛脈の状を診る練習に、髪の毛を一本抜き、
髪の上にティッシュペーパーを載せて
ティッシュペーパーの上から触るの髪の感触が毛脈(に近い感触)である!

そんな練習方法を聞いた記憶がありますが
楡莢を実際に見て触ると、それぞれこの表現や練習方法を考えた理由が分かるような気がするのですね。

ということで、もし近くに楡の木があれば
ぜひ楡莢を採集してみてくださいね♪

そして他にも脈状の譬えに挙げられている物は片っ端から
見て触れることをおススメします(^^)
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