和魂漢才鍼灸セミナーを3年修了(予定)して…

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和魂漢才鍼灸セミナーを3年修了(予定)して…

和魂漢才鍼灸の足立です。

私が担当するクラスは、この3月で修了です。

このクラスに対しては、私の中で1年ごとに目標を掲げてきました。

1年目は基礎を学ぶ
2年目は勉強の仕方を学ぶ
3年目は人に教える

基礎を学ぶ1年目。
これは必要なことです。当然ですね。

基礎がないということは、共通言語を持ってない状態なので
教える側と学ぶ側で、お互いに会話ができません。
なので、最低限の共通見解、共通言語を設定する作業が必要です。

この基準を満たして、はじめて勉強する段階に上がります。
1年目を修了しただけでは、勉強したといえる段階ではないのです。

そして、2年目は【勉強し方を覚える】です。

東洋医学に限ったことではありませんが、
自習することが大事です。

参加してもらっている以上、講義という形をとりますが
私の中では【自分で勉強できるようになる】という目標を強く意識しました。

なぜなら、勉強会は月1回。
年間12回しかありません。

たったこれだけで伝統鍼灸・東洋医学が臨床で使えるように…
というのはなかなか贅沢な(というか無理がある)オーダーです。

となると、各自が自分で勉強しないといけません。
しかし、よく耳にする言葉がコレ。

「東洋医学をどうやって勉強したらいいかわからない…」
「どんな本を読んだらいいのですか?」

つまりは勉強の仕方を知らないのですね。
なので、まずは勉強の仕方を覚える必要があります。

講義する人には“予習を必須”としました。
というか、勉強するのに前もって準備するのは当然のことです。

最低限の知識がないと、
セミナーに参加しても“空気のような存在”になってしまいます。

『空気でも良い。』
『気配を消して参加します!』
という人も居るかもしれませんが、治療の現場ではそうはいきません。

自分で勉強できるようになれば、次の段階は【人を教える】です。

3年目の講義では、
発言するときは“皆の前で壇上に立つ”ということを基本としました。

人前で話すこと=プレゼンに慣れてもらうためです。

鍼灸師は対個人の現場が多いのもあって、
大勢の人の前で話すことに不慣れです。

そしてその必要性を意識する人も少ないです。

さらに、元々も人前で話すのが苦手…という人も多く、
(私自身も人前で自分の意見を話すことが苦手)

シャイな条件が三拍子そろっています。

それだけに人前で話す練習が必要だということは痛感しています。

だからこそ、アウェイではなく、ホームで。
仲の良い者同士で慣れておく必要があると考えます。

最初の2ヶ月は抵抗感があったようですが、
皆さん、すぐに慣れましたね。
(下の写真を見てもらえれば分かると思います。)

有志のメンバーが集まって自主的に勉強会を開いて
各自勉強を始めたのもこの頃だったように思います。

熱い情熱を持つ人が引っ張る・リーダシップをとる。
打てば響くように、すぐさまそれに反応し、行動に移す人たちがいる。

このように、私が担当するクラスは成長していったように思います。

各自が自分に足りない点をそれぞれが自覚し、
周りから大いに刺激を受け、
素直に自己の研鑽を行う。

これができれば人は成長できるのではないでしょうか。

私自身も鍼灸師として、人間としてまだまだ未熟な状態です。

ですが、だからこそ、このように熱くそれでいて真っすぐな人たちと
鍼灸師として一緒に活動できたことは実に貴重なことです。

馬場先生、和魂漢才鍼灸にいなかったら、
まず経験できなかったことです。心から感謝を覚えます。

このように、学・術を伝え、お互いに感謝し
学術と気持ち(心)を伝えていくことが、
伝統と呼ばれる道に大事なのだと思える今日この頃です。



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