治療を受ける側からみた鍼
2012-10-01
こんにちは!
和魂漢才鍼灸の足立です。
さて、前回は受け手側の鋭い視点から見た
“優れた鍼灸師の条件”について紹介しました。
他にもゲストの方々(患者さん)から教わる気づき多いですよ。
そんな『患者さんは先生』な話題をもうひとつ紹介しますね。
ずいぶん前のハナシですが・・・
約一年ぶりに治療に来てくれた方との会話から。
一年前と同じように、証に従い治療を行なう。
そして、治療の後半になって、背中に刺鍼していた時に、おもむろに…
ゲスト『先生、鍼 変えました?』と、質問。
あだち『ん?どうかしたの?』
ゲスト『いえ、なんか以前と鍼の感触が違うなー…と。』
あだち『ウン、変えたことは変えたけど…
ちょっと物足りない感じ???』
※実際に3番鍼⇒1番鍼に変えていた。
ゲスト『いえ、前よりも鍼が太いというか、重いというか…
痛くはないだけど、鍼の太い存在感を感じます。』
という会話がありました。
実際に、細い鍼に変えてから、鍼先の感覚は繊細になり
太さに任せて力押ししない鍼になったのです。
細い鍼の方が、経穴の中にある隙間を意識して鍼がしやすい
なんて実感していた矢先のこの言葉。
主観的な感覚の裏付けをいただいたようで、嬉しかったのを覚えています(^^)
このような鍼の感覚に関するご意見は、しばしば患者さんからいただきます。
そして、勉強になります。
ステンレスの鍼と金・銀の鍼の感覚の違い。
松葉型と摩り下ろし型の鍼先の違いなど…
繊細な感覚を持つ鍼通(はりつう)の言葉は本当に大切です(^^)
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