気の至りと脈診について

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気の至りと脈診について

2012-10-06

皆さん、こんにちは!!
和魂漢才鍼灸の足立です。

鍼灸師の私たちは、鍼を使って治療しますよね?

では、鍼治療の目安ってどんなことを目安にしていますか?

“ここまで”で治療完了!OK!!という治療の目安です。

・痛みや症状が無くなるまで?
・患者さんがヨシと言えば、治療OKでしょうか?
・既定の時間が過ぎれば治療完了?

そもそもの鍼治療における治療完了の目安とは・・・

“氣の至り”を治療の目安としていました。

『霊枢』九鍼十二原第一にいわく
■=====
これを刺して氣至らずは、その(鍼の)数を問わず。
これを刺して而して氣至る。
すなわち之を去りて復た鍼することなかれ。
=====■

鍼をして氣が至ることがなければ、
その鍼数を問わずさらに鍼治療すべし!
鍼をして気が至れば、さらに鍼する必要は無し!!
青文字は足立意訳

■=====
刺の要、氣至れば効有りるなり。
効の信は風が雲を吹き払うが如し。
明らかなるかな。蒼天を見るがごとし。
刺の道、畢る。
=====■

鍼治療では、気が至ればその治療効果が出るものです。
その様子は、風が雲を吹き払うがごとく!!
雲が晴れて青空がパーーッと現れるがごとく、治療効果は出てくるものです。

ウン、素晴らしい!!
では、その“氣の至り”ですが・・・
どんな感覚をもって“氣が至った”かを判断すればいいのでしょうか?

一説には『魚釣りで魚が針を呑むがごとし』のような感覚だと表現されています。

どんな手応えでしょうか?

キスが釣れた時の引きなのか?
スズキが釣れた時の引き?
それともヒラメを釣る時の手応え?

魚の種類によって引きの感覚はいろいろ違いますよね。
(屁理屈いってるの、自分でも分かっています m(vv)m)

さて、自分で言うのもなんですが私は“氣の感覚”に人一倍鈍い!!…と思っています。

なので、“治療で氣が至った”か云々…よりも
まず何を基準に治療すれば良いのか?

ここからハッキリさせる必要があると思うのです。

そして、その答えがここにありました。

『霊枢』九鍼十二原第一に曰く

『凡そ将に鍼を用いるは、
必ず先に脈を診て、氣の劇易を視て、すなわち以て治すべし。』

鍼を用いて治療するならば、まず先に脈を診ましょう。
脈の状態でもって、気の状態をみて治療するべきですよ。

とあります。

なるほど、治療の基準は脈診で行えばいいのですね。

ひとつ疑問が解けました!

治療の前後の状態を脈診で比較することができれば
“氣の至り”が感覚的に分からなくても、
治療の良し悪しが判定できるというわけです。

とはいっても、どんな風に脈診を基準とするのか?
ちょっと分かりにくいですよね。

そこで、『霊枢』終始篇第九です。

■=====
凡そ刺の道、氣調えば止む。
(中略)
いわゆる氣至りて、効ある者、寫すれば益々虚す、
虚するとは、脈大なることその故(もと)の如くして堅からず也。
堅きことその故(もと)の如くなれば
適(たまたま)故と言うと雖も、病いまだ去らずなり。


鍼治療ってのは、気が調ったら終了してイイのです。
・・・・・
いわゆる気が至って、鍼治療の効果がある場合の脈は、
瀉を施せば虚すものだ。
ここでいう“虚す”とは、元々の脈が大なるもの(=脈の強さ)が、
その脈の強さはそのままにして、堅さ(邪)が無くなるのである。
仮に脈の堅さがそのまま残ったのであれば、
患者さんが『治った!』といってくれたとしても、
実は病邪は去っていないのである。

補すれば益々実す。
実するとは脈大なることその故の如くにして益々堅し。
それその故の如しにして堅からざる者は、
適々(たまたま)快と言えども、病いまだ去らずなり。

補を施すと実するものだ。
実すれば脈は大きさは元のままにして、脈の堅さ(=弾性)がさらに益すものだ。
その故(もと)の如くにして堅さが益さない(脈が実しない)者は
たまたま症状が消えて“快し”と言ったとしても、病邪はまだ去ってはいないのである。

故に補すれば則ち実す。寫すれば則ち虚す。
痛みて鍼に随わずと雖も、病必ず衰え必ず去る。

補を施せば脈は充実し弾力を益し、
瀉を施せば脈は堅さが減る。
痛み症状は鍼治療に従ってすぐに効果が現われなかったとしても
病・症状は必ず減少・治癒に向かうのである。

必ず先に十二経脈の生じる所の病を通じ、
而して後に終始において伝うを得るべし!
故に陰陽移らず、虚実傾かず、之をその経に取る。

必ず先に十二経脈の生じる所の病を通じさせ
後に、終始に病が伝わるのを得るべし!
故に陰陽の移らず、虚実が傾いていない場合は
治療はその経を対象にすれば良い。
※この文は次の経脈篇第十につながると考えています。

ということで!
なぜ脈診を基に治療を行なうのか?
本当に脈診を信じるに足るものなのか?
少なくとも原典である『霊枢』から紐解いて私なりの根拠としました。

以上に挙げた内容は
鍼治療の前後における脈の虚実の変化を基準としています。

陰陽虚実の世界観ですね。

この世界観にさらに五行の世界観が加わることで
さらに詳細な診断が可能となります。

『難経』十難にいうところの十變です。

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