尺膚診にハマっています、最近…

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尺膚診にハマっています、最近…

2013-02-05

みなさん、こんにちは!
和魂漢才鍼灸の足立繁久です。

さて、最近の私のマイブームについて書いてみます。

私のマイブーム。

それは尺膚診です。
≪このかわいい尺膚はうちの末っ子(熟睡中)の尺膚≫

尺膚とは・・・臂(腕)の皮膚を指し、
この腕の皮膚の状態・コンディションを診ることで体の状態を診断する方法が尺膚診です。

この尺膚と脈診の関係について
『霊枢』邪気臓腑病形第四では次のように記されています。

――――――――――
-岐伯答えて曰く、
それ色と脈と尺これ相い応ずるや、
桴鼓(ふこ)影響の相応じるが如しなり。
相い失うこと得ざる也。
――――――――――
※桴鼓とはバチと太鼓・スティックとドラムのこと

色とは気色・望診所見
脈とは脈証
尺とは尺膚の状態です。

これら診法の所見・情報は相い応じるものであり、
両者の密接度は、打てば響くバチと太鼓のような関係にあります。
このような脈診と尺膚診(望診も)の関係は
『難経』十三難にも登場します。

――――――――――
十三難、経に曰く、
その色を見はして、而してその脈を得ず。
反して相勝の脈を得る者は即ち死し、相生の脈を得る者は、病すなわち自ら已ゆ。
色と脈と當に参えて相應ず。
之を為すこと奈何に?

然り。
五臓、五色有り、皆な面に於いて見わる。
亦、當に寸口と尺内と相應ずべし。
・・・
脈数なれば、尺の皮膚も亦数。
脈急なれば、尺の皮膚も亦急。
脈緩なれば、尺の皮膚も亦緩。
脈渋なれば、尺の皮膚も亦渋。
脈滑なれば、尺の皮膚も亦滑。

五臓、各々声色臭味有り。
當に寸口と尺内と相應ずべし。
其の應ぜざるは病なり。
――――――――――

脈診と尺膚診の情報のリンク度がよく分かる内容です。

尺膚診といえば、最初に思い浮かぶのが
『腹証奇覧 翼』の和久田 寅 叔虎先生です。

(写真は医道の日本社出版『腹証奇覧』)

ここで和久田先生は次のように述べています

――――――――――
素問霊枢の中に、尺膚を診るの論(論疾診尺篇などがある)あり。
それらの文を詳細に調べてみると、二つの説があるようだ。
一つは、臂(ひじ・うで)を尺を名づけて、臂肉を診ること。
一つは、腹中を尺と名づけて、腹部を診ること。
・・・
腹を診ることは、非常に大切なことなので、詳しく推測して考察を深めるに…
脈診においては、術者の三指を当てる部位を“寸口”と名づける。
これに対して鳩尾から神闕までを一尺と定め、
一身の中央となる故に之を尺中と名づけたる。
・・・(後略)・・・
――――――――――

つまり、尺膚診腹診をリンクさせてしまったのですね。

このように話を推し広げていくと・・・

尺膚診を行うこと
腹診を行うこと

両者はかなり密接な関係にあるといえます。

となると、尺膚診と腹診の情報は(ある程度)リンクするはずです。

もっと話を広げると、
脈診と腹診・尺膚診の情報もリンクするはずです。

それも当然といえば当然。
『霊枢』『難経』に書いてある通り“桴鼓影響の如し…”なのですから。

ところで、桴と鼓と譬えるあたりが興味深いですね。
イコールではないのです。

互いに影響し合っている…。
相互に繋がる関連性・共通項を見つける眼が私たちには必要です。
ここに載せるのは、『素問識』(多紀元簡)にある【脈要精微論の図】の写しです。

 

この図を見ると、脈診のように尺膚にも臓腑(など)配当を行っているのが分かります。

また、面白いのが
“足・脛・膝・股・腰”と下半身の各部位は配当しているのに
“手・臂・肘・臑・肩”が無いこと。

これは上肢の配当がないのではありません。
下肢の部位配当が“ある”だけなのです。

実によく出来た配当だと思います。

診法というのは“鏡のようなもの”だと思います。

なので“桴鼓影響するが如く”なのです。

桴-桴、鼓-鼓のようにいかない!!からといって
その観方を『使えない』と評価して、捨ててしまうのは
実にもったいない…と思う次第です。

最後に『傷寒雑病論』の序文においても
張仲景先生はこのような言葉を遺しています。

――――――――――
今の医者を見ていると、
古典の経理を深く追求しようとも思わず、

それぞれ個々で知る知識や技術
一門に伝わる技術を受け継ぎ、終始古い方法に順じて、
それを改めようともしない
(略)
患者に向き合い診察時間はほんのわずかにもかかわらず
いとも簡単にお薬を処方する。

脈を診るにも寸を按じて、尺に及ばず。
手を握りて足に及ばず。
人迎・趺陽・三部の脈を参えることもなく
脈の拍動を診るにしてもその拍動の数五十に満たない・・・
――――――――――

この文からも、(広義の)寸口、即ち脈診を行うだけでなく
尺(=尺膚)をも診るべきである…とも解釈できそうです。

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