【和魂漢才鍼灸】「菽法診を使った鍼灸治療」 上級コース8月レポートです!
こんにちは。
和魂漢才鍼灸の岡井志帆です。
お盆も過ぎて、急に秋らしい空気を感じた第4曜日。
上級コースが開催されました!
今回のテーマは、菽法診です。
「医学切要指南」「難経」を読みながらお話ししました。
あるべき所に正しい脉があるか?
平脈とはなにか?
その脈診法は何を診ているのか?
「医学切要指南」には、“その脉が正しく存在しているものは”という一文があります。
正しい所にある正しい脉という事です。
胃の気のあるエネルギー溢れた脉が、正しい位置にあることで、
その人の身体にちゃんとエネルギーが回っていることが分かります。
そのエネルギーは食べものから“後天の気”となって、身体にめぐりますが、それを運ぶ働きに関わるのが呼吸です。
私たちは、生きている限り“呼吸”が止まる事はありません。
それが、生きていく為の営みであり、生きている証です。
難経四難 呼吸と穀味について書かれています。そして、その流れを受けて、
難経五難へと繋がります。
なので、難経四難から理解すると難経五難がよりわかりやすくなるのです。
毎回、口を酸っぱくお話していますが、
「チャンネルを変える」を意識して、
今、自分が診ているものを理解していきましょう。
そして、平脉ではないものが脉にあらわれているなら、
治療対象となります。
今までは、浮中沈の三の脉位をみてきましたが、
今回は、五の脉位です。
より繊細な感覚をもって脉にふれる必要があります。
「菽」の記述にまどわされず、脉位を感じ取って行きましょうね。
新しい脉診法を学んだときは、いつも戸惑いますが、
チャンネルをあわせて、意識を変えて、あとは練習あるのみです!
みえないものを探さず、みえるものを使って治療していきましょう。
いきなり雲の上の高見をめざすと、遠すぎて目標をみうしなってしまいます。
階段を一歩ずつ登っていけば、いつか高い位置に登れていることにきづきますよ。
和魂漢才鍼灸
岡井志帆