【和魂漢才鍼灸】「治療の終わりはどこに!?脉診で治療をする!」上級セミナー9月レポートです。
こんにちは。
和魂漢才鍼灸の岡井志帆です。
脉診を使って治療をしていて、
「どこが治療の終わりなのかがわからない」という声をききました。
みなさんの、治療の終わりはどこでしょう?
患者さんが、「痛みが取れた」と言われたときですか?
それとも、「楽になった」と言われたときですか?
それでは、施術者が治療の主導権を握っているとはいえません。
「はい、今日の治療はここまでです」というために、
「なにを基準にしているか」を、施術者がわかっていなければなりません。
施術者が、治療の終わりを判断するのは「脉診」です。
脉診には様々ありますが、それぞれ基準があります。
走行、脉状、浮中沈、寸関尺。
様々な配当がありますが、「あるべき所にある脉」をめざします。
そして、「五行の流れが正しくめぐっているか?」が大事です。
五行なら相生、相剋関係が正しい関係性をたもち、
四時にあった脉状をあらわしていることが大切です。
そして、「和緩の脉」「胃の気」のある脉状をめざします。
六部定位脉診についてお話ししました。
六部定位脉診は、五行の相生、相剋関係の関係をみるのに適しています。
鍼灸学校で習う脉差診とは、少し考え方が異なっていますね。
相生、相剋、五行の流れをみる。
五行をつなげているのは三焦です。
どこかにトラブルがあれば、邪を移します。
その邪が相生、相剋の正しい流れにあるのかをみて、病の深さをはかります。
難経五十三難を参考にしてみてください。
病の深さを知る事も出来ますし、予後を判断することにも使えます。
治療の目標は、和緩の脉、胃の気のある脉にすること。
そして、五行の流れを正しい相生、相剋関係にする事です。
これらは、六部定位脉診を使いながら脉状診を合わせて診ていきます。
治療の最終地点の確認に、ぜひつかってください。
では、また10月のセミナーでお会いしましょう♪
和魂漢才鍼灸
岡井志帆