初夢と上池水

ようこそ

初夢と上池水

2013-01-19

皆さん、こんにちは!
和魂漢才鍼灸の足立繁久です

突然ですが…上池水(じょうちすい)”ってご存知ですか?

なぜ上池水の話題が出てきたのか?
それはワタクシ、初夢で飲んだ水が上池水(?)だとお師匠に言ってもらえたからです。

ん?よく分からないですね(汗)

詳しい経緯はアメブロの記事をご覧ください⇒コチラ

さてさて、上池水

これはかの扁鵲が飲んだと言われる水です。

上池水の説明も兼ねて、ここでちょっと昔話です。

□■□
扁鵲は元々、旅館の亭主でした。

(扁鵲の宿…一度泊まってみたいですねー(笑))

その“扁鵲の宿”に立ち寄ったのが長桑君。

長桑君が扁鵲に授けた秘薬があるのです。

その秘薬を上池水でもって服用した結果、

ナント!!

脈診・望診の達人となり、
死んだと思われた人間まで蘇生させる程の神医となったのだとか。

一説によると『壁の向こう側まで見通すことができる!!』
そんな神通力のような診断能力まで有していたとも言われています。

壁の向こう側まで見れた…なんだか創作っぽいエピソードですね。

あくまで個人的な想像ですが・・・

壁の向こう側を透視したのではなく
“垣”や“御簾”越しに脈診をしたのでは???なんて想像しています。

昔は身分制の厳しい時代。

王族をはじめとして“やんごとない人たち”への診察は
今のようにFace to Face のようにはいかないですし
気軽に声をかけて会話なんて出来なかったでしょうから。

現代風にいうと…

『カーテンやパーテーションの向こう側から脈診して病態が分かる!!』
と、そんな表現になりましょうか…。

望診無しの“不問診”ですね。

こんな風に書くとリアルに想像できますが、
扁鵲先生の神秘性が失われてしまいますね…

あくまでも私の個人的な妄想ということで、片づけてくださいませ…。

この詳しいエピソードに関して
『難経本義諺解』の発端之弁には次のような経緯が記されています。

==========
長桑君、ある時越人(秦越人=扁鵲)語りていわく
「我に秘法あり。余(われ)年老いぬ。これを公に授けん。泄らすなかれ。」
と、懐中の薬を出し、上池水を以って越人に飲ましむ。

此れの後、三十日にして自然に事物の理を知ることあるべし。

又、秘方の醫書を出し、悉く授けて(長桑君は)忽然として見えず。

果たして後の三十日、越人は垣の一方の人を視てその病を知ること明なるに至れり。

脈を詳らかにし病を決するの神醫となる。
==========

さて、ここで気になるのが“上池水”です。
(秘薬は中身が分からないのでこれもどーでもイイです。)

ということで、上池水について調べてみました。

『本草綱目』李時珍著(明代)には次のような記述があります。

■半天河
別名“上池水”
竹筒の頭にたまった水、または樹木の穴にたまった水。
これを半天河といいます。

【気味】甘 微寒 無毒

【主治】狂、鬼疰、邪気、悪毒

半天河水とは、上天沢に在る水なり。
故に心の病、鬼疰、狂、悪毒を治する。

と、主として精神疾患・心の病・・・むしろ神霊的な趣の効能を示唆しています。

ん?

夢でみた水を、上池水と言ってくださるのはなんか嬉しいですけど、師匠!
ワタクシ・・・それほどココロ病んでいないつもりなのですが…(汗)

天上(の澤?)から降ってきた水という点では、上池水になるのか?

うーーむ。でもココロ病んでないつもりなんですが・・・(^^;)

天河水の他にも、もうひとつ。
甘露(かんろ)というお水もここで紹介しておきます。

■甘露
別名…膏露、瑞露、天酒、神漿

神霊の精、仁瑞の澤、その凝りは脂の如く、その甘きこと飴の如し。
故に甘、膏、酒、漿の名あり。
(略)
その色、紫。
(略)

【気味】甘、大寒、無毒
【主治】これを食して五臓を潤す、長年、飢えず。神仙。

とのこと…

なぜ甘露に目を付けたのか?

それは、初夢でみた水が甘露っぽいなー…と希望的考察によるのです。
(なので、都合の良いところしか挙げていません)

甘露の色は紫。
夢に出てきた水は濃いコバルトブルーだったし(青紫というのはムリ?)
落下する直前は粘りのあるジェル状スライム状でした(其凝如脂に繋がらない?)

と、どーしてもココロの病を治す上池水よりも甘露にしたい足立ですが…(^^;)

ココロの病を治するのが上池水です。
しかし、見かたを変えると、心竅を開くのもまた上池水。

なので、扁鵲は上池水を飲んで心の病が治った!!のではなく
上智の人となったのではないでしょうか?

だから、長桑君から授けられた秘方・医書を正しく伝承することができたのだ…と理解します。

夢ネタから、水ネタへと…いろいろ脱線しましたが
『本草綱目』では、40種類以上の水について分類、効能が記載されています。
実に興味深いですね。

そういえば・・・
昔流行った韓流ドラマ『チャングムの誓い』にもお水に関するエピソードがありましたね。
(イイお話でしたよ)

もし、興味が出てきた!という方は一度みてください。

もちろん『本草綱目』もみてくださいね!

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