【和魂漢才鍼灸】「虚証?実証?生気の虚?邪の実?」だれもが悩む鍼灸の道 上級コース6月講義 レポート
こんにちは。
和魂漢才鍼灸の岡井志帆です。
【和魂漢才鍼灸】上級セミナー 6月講座 開催リポートです!
梅雨に入った大阪です。
ムシムシ暑い毎日ですが、上級セミナー6月講座も
みなさんの熱気につつまれて白熱しました!
今まで、奥ゆかしく静かに聞く一方だったみなさんでしたが、
急に「先生!先ほどの話にもどりますが・・・」と
質問してくれるようになりました!
上級コースらしい質問攻め!に
うれしい限りです。
みなさんの悩みは、私自身が通って来た道。
「同じ事で悩んでいるな〜(^^)」と微笑ましくなります。
私は、疑問解決に時間がかかった人なので、
みなさんには少しでも短時間でお悩みが解決できるように、
精一杯お手伝いしていきます。
今回の大きなテーマは、「虚証・実症」について。
単純におおきく二つに分けていますが、
身体の中ではどちらも混在しています。
そのため、患者さんの身体に起る症状、
わかりやすい「実証」ばかりが目についてしまいます。
「実症なら、瀉すればいいのでしょ!」
そんな声をききますが、
それだけでは誤治になる心配があります。
実証が起る原因は、様々です。
患者さん自身が元気で実証が出ている場合。
患者さんが弱っていて実証が出ている場合。
今回は、「医経解惑論」を参考に、
治療法をご紹介しました。
こちらは、太陽病篇をよむと、
裏と表について書かれています。
患者さん自身が元気な場合は、表の実証をターゲットに
治療すればいい。⇒ 裏和表病
でも、患者さんが弱っているなら、
まずは補って患者さん自身を元気にしてから
実証をとる治療をする。⇒ 裏虚表病
「患者さんの正気がしっかりあるのか?虚しているのか?」
を考えたあとで、
身体に出ている病症が起った原因を考えましょう。
そして、身体が弱って虚したなら、
陽虚なのか、陰虚なのか?
陰虚であれば虚熱がおこって「熱」が悪さを始めます。
熱の症状があるから、実証と見えますが、
じつは、「虚」が原因である。
これを見逃さないようにしていきましょうね。
みなさんのお悩み相談の後は、
「奇経八脉詳解」を読み進めていきました。
来月も少しずつ学んでいきます。
奇経がわかると、治療の幅も広がるので
ぜひ、読んでみてください。
みなさんの成長を応援しています♪
和魂漢才鍼灸
岡井志帆