『気口九道脈診の弱点、教えます』
2013-04-11
こんにちは!
和魂漢才鍼灸の足立繁久です。
今日はワタクシ足立が担当する【上級コース】の説明と案内を配信しますね。
タイトルにも書きましたが
『気口九道脈診の弱点、教えます!』
≪気口九道脈診の写真≫
上級コースでは、こんなことも学ぶんです♪
『使い勝手の良さがウリ』の気口九道脈診。
『和魂漢才鍼灸の一番のウリ』もまた気口九道脈診です。
でも、そんな気口九道脈診にもあるのですよ♪
弱点が…(^^;)
この5年間、私は和魂漢才鍼灸のセミナーで指導する立場にあって、
参加メンバーのみんなをみてきました。
✔成長する姿
✔悩む姿
✔迷うポイント…などなど見てきたのですが
どのポイントでつまづいて…
どのポイントで錯覚するのか…
いくつかの分岐点のようなポイントがあるんですね。
そのポイントのひとつが、これから話す『氣口九道脈診の弱点』なんです。
…とはいっても、
⇒これから氣口九道脈診を学ぼうとする人、
⇒氣口九道脈診を学び始めてまだ日が浅い人は
あまり読まないでくださいね。
だって、迷いますから(^^)
でも・・・
『迷っても良いから、もっと質の良い治療ができるようになりたい!』
『もっと自信をもって診断、鍼灸治療ができるようになりたい!』
そう思う人は続きを読んでみてください。
ということで、本題です。
≪氣口九道脈診の長所と短所≫
※以下の私見は当会の気口九道脈診の使い方に基づいて述べています。
まず紹介するのは、【氣口九道脈診の長所】です。
なぜなら、長所と短所は表裏一体の関係です。
長所がわかれば、短所もわかるというものです。
⇒氣口九道脈診の長所。
それは『脈診だけで治療配穴が出せること』
皆さんもすでにおなじみのポイントですね。
なので、ビギナーが使うにはうってつけの脈診法です。
そして、短所。
それは・・・【診断能力の低下】です。
誤解を恐れずにいうと…
診断するための“思考能力の低下”といってもいいでしょう。
氣口九道脈診を習得し、実際に使う人が決まって口にする疑問があります。
『どこまで鍼治療したらいいのですか?』
↑コレ↑です。
氣口九道脈診を使うと、脈の形がダイレクトにわかるため
アッチもコッチも治療しないといけない…と、こんな風に見えるのですね。
実際にそれらの脈形の異常をすべて治療しようとする人もいます。
でも、この時点で『思考停止状態』に陥っているのです。
ちなみに、脈の反応すべてに対して鍼することを
“おっかけ治療”と私は呼んでいます。
なんともミーハーな治療名ですが…(^^;)
脈の形・情報に振り回されて、
“治療すべきところ”と“治療しなくても良いところ”が判断できない。
とりあえず脈で見えた反応を追っかけて鍼する…。
これでは収拾つかなくなってしまいますよね。
≪このような鍼を、治療と呼べるのだろうか?≫
治療には【診断】という要素が必須です。
言い換えると【診断が無い治療は治療ではない】のです。
診断のない治療なんて、とても危険です。
私なら、自分の家族にそんな治療を受けさせません。
『ただ、ここに反応があるから…』
それだけの理由で、人の身体に“とりあえず鍼”するのでしょうか?
そしてもうひとつ知っておくべきことがあります。
それは・・・
【脈診=診断ではない】ということです。
脈診を含め、望聞問切の四診を行う…ここまではまだ【診察】です。
ここを間違えていけません。
診即治…
『脈診即治療!』
『脈診で治療穴が分かります!』
なんて、ウリ文句がありますが、
残念ながら、この言葉には“診断”という要素は入っていません。
診察と診断は別のものなのです。
以上が『初級者が氣口九道脈診に頼ることの問題点』です。
≪弱点克服のために何ををすべきか?≫
【診断】です。
欠けているのは【診断に基づく治療】という当たり前の要素なのです。
◆『脈診から得た情報をどのように判断するのか?』
という診断。
◆『診断を基にどのような治療方針を立てるのか?』
という本当の意味で“証を立てる”ということ。
◆『立てた証に、忠実に治療を行なう』
という一貫性。
そして・・・
◆『治療の結果、どのように生体が変化したのか?』
という評価・分析。
【診察⇒診断⇒治療⇒フィードバック⇒次の治療】
診断が欠けてしまうと、この一連のプロセスが不完全なものとなってしまうのです。
□■□【上級実技】で行う5つのポイント
上級コースでは、今まで以上に実技時間を増やします。
【上級実技】では、講師(足立)も参加し、メンバーと同じように
脈診・腹診・望診・背候診を行って、メンバーと情報交流を行います。
1、講師(足立)が実際にどのように患者さんを診ているのか?
2、同じ脈・同じ腹証を診て情報を共有します。
3、同じ条件下でどのような診断をするのか?
4、その診断を基に治療配穴を公開します。
5、治療後の変化について評価・ディスカッションを行います。
以上の5項目を行うことで【上級実技】で得た情報を
確実に【あなたの経験】としてインプットしてもらいます。
昨年度の上級コースでは、
『鍼灸治療のバリエーションを広げること』に力を注ぎました。
鍼灸治療のバリエーション・・・
これは単なる補瀉・2パターンの鍼灸治療ではありません。
鍼灸の治療法には、補瀉からさらに広がりがあるのです。
2013年度の上級コースでは、そのバリエーションが充実した鍼灸法を
実際の臨床に則して活用する方法を実践します!
昨年度の上級メンバーはもちろんのこと、
今回、初参加の人も同じように成長できます。
自分自身の鍼灸の幅を広げたくないですか?
広げていきたいですよね(^^)
もし、鍼の応用力を広げて、実践で鍼灸術を活用できるレベルに引き上げたいと思う方は
ぜひ!参加してみてください。
去年の上級コース未体験の方にとっては、少しハードルが高いように感じるかもしれません。
ですが、いきなり少し上のステージに飛び込むことは“ある意味チャンス”でもあるのです。
少しくらい厳しい条件の方が人間、通常以上に努力しますし、
もまれることで地力がつきます。
また、メンバーの環境を見回しても
先輩メンバーの診察する姿、診断する内容、治療配穴の理由…などを見て聴いて学べます。
≪2012年度の先輩メンバーたちの発表風景≫
つまり、先輩たちを通して、去年学ぶことができなかった情報を引き出すこともできるのです。
すべては飛び込むあなたの意識次第(^^)b
実際のところ、すでに2013年度の4月から【上級コース】本格デビューのメンバーから申込みを受けています。
ぜひ、あなたも果敢にトライしてみてください。
でないと、次のチャンスは巡ってこないですよ(^^)
自慢じゃないですが…
和魂漢才鍼灸では【同じ講義は二度しません】。
来年の上級コースまで待とう…。
このような思考の人は残念ながら、次のご縁はそうそう来ないと思います。
やるなら、今しかないのです。
≪和魂漢才鍼灸☆上級コース≫
◆開催日時・・・第3日曜日 9:00~13:00
第1回の開講は4月21日です。
◆会場・・・足立鍼灸治療院 仁鍼道(大阪府河内長野市)
◆会費・・・15,000円(口座引落の場合)
18,000円(口座引落をしない場合)
初めて参加される方へ…初回料金のみ15,000円となります
◆持ち物・・・白衣、筆記道具、スリッパ
◆参加資格・・鍼灸師、鍼灸学校の学生
お申込みはコチラのメールフォームから!!
申込み期限は4月14日(次の日曜日)までとさせていただきます。
皆さんと共に切磋琢磨できることを楽しみしています。
和魂漢才鍼灸 上級コース担当 足立繁久