和魂漢才鍼灸メルマガ vol.9 【初めて習うツボ ー中府ー】

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和魂漢才鍼灸メルマガ vol.9 【初めて習うツボ ー中府ー】

2012-09-23

皆さん、こんにちは!
和魂漢才鍼灸の足立繁久です。

ごめんなさい…。
メルマガ配信、ちょっと滞っていました(汗)
秋から気持ちを一新して、メルマガ配信をコツコツ続けていきますね。

今回から手太陰肺経の経穴の主治病症に入ります。
ここまでの序章が長かったですが…
ようやく《鍼灸治療のツボ!》一穴メルマガに入ります(^^)

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■ 十四経脈気所発篇 手太陰肺経穴歌
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中府(鍼三分、灸五壮)
腹脹し、四肢腫れ、喘息、咳嗽、面腫、少氣、濁涕を主る。

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■今回の内容は今までに比べてシンプルです。

中府は鍼灸学校で一番に習い覚える経穴ですね。
その中府穴の主に治療する症状を列記しています。

中府の主治症状は主に2種類に区分できます。

◆ひとつは呼吸器系症状。もうひとつは浮腫系の症状ですね。

1、呼吸器系の症状
肺経の穴なので、肺・呼吸器系の症状が守備範囲となるのは当然ですね。

《喘息(ぜんそく)、咳嗽(がいそう)、少氣(しょうき)、濁涕(だくてい)》

喘息・咳嗽はここで説明するまでもありませんね。
少氣とは、呼吸が短く弱々しいこと。
濁涕とは、濁った鼻水のことです。

2、浮腫系の症状
《腹部の脹(は)れ、四肢の腫れ、顔面部の腫れ》

そもそも中府は“中焦の氣が集まる所(=府)”であります。
そのため、中焦絡みの病症に対して効能を持つことは不思議ではありません。

湿痰による浮腫。
脾胃が関与する腹部や四肢への治療もまた然りです。

他にも“面部の浮腫”とありますが・・・
顔の中でもよく浮腫が起こる部位は…と考えると、
脾胃中焦の関係はこの面部でも連想できますね。

◆肺は上焦において氣のはたらきを主ります。
そして体外へと水を排出する際にも“氣の水を化する作用”は必要不可欠です。

以上のように、中府の主治病症を分類し、
ひとつの症状もいくつかの角度から中府の効能を考察することができますね。

◆おまけ
中府の名の意味から、妄想を広げると・・・
脈証の際の眼の付けどころとしては“右関前一部もあり…”かな、と思うのですね(^^)

※右関前一部の病脈=中府!!なんて、型にハマったパターンではない
というのは言うまでもありませんけどね。

主な参考資料『十四経和語鈔』
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前号【肺の所生病その2】← ・ →次号【雲門穴】

編集:足立繁久(和魂漢才鍼灸 講師)
発行:和魂漢才鍼灸

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